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中国:中国語と外国語の混合利用禁止 [言語・語学・通訳・翻訳]

中国:中国語と外国語の混合利用禁止
http://www.chinapress.jp/communication/24211/
(済龍 CHINA PRESS 12/22 14:24)

 2010年12月22日、海外メディアによると、中国ニュース出版総署は、中国語出版物において、中国語と中国語以外の言語を混合して利用することを禁止した。
 最近中国語で書かれた文章の中で、外国語を織り交ぜた表現が多く見られるようになっている。例えば「OK」や「Shock」を中国語に翻訳せずそのまま利用するケースや、「GDP」「WTO」など英語表記の略称が挙げられる。
 今回の政策は上記のような表現を規制する目的で実施される。ニュース出版総署は、中国語の出版物中で外国語を利用する場合、必ず中国語の注釈を付けるよう要求している。
(China Press 2010:IT)

共通語は北京語、台湾の複雑な言語事情 [言語・語学・通訳・翻訳]

共通語は北京語、台湾の複雑な言語事情
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2745269/6037578
2010年08月02日

【8月2日 AFP】子どもの頃から台湾語ではなく、北京語を話すよう強いられて育った台湾・国立東華大学(National Dong Hwa University)の政治学者、施正峰(Shih Cheng-feng)氏は、52歳になった今も不自由を感じている。

「人によっては、小学生レベルの台湾語しか話せない人もいます。学問で使うような単語は、使いたくても知らなかったりする。わたしたちは伝統的な価値観とか知恵といったものを失ってしまったのです」。共産党に中国本土を追われ台湾へ逃れた国民党政府の下で育った何百万という台湾人が、施氏と同じ境遇にある。

■言語環境がもたらす光と影

 台湾の言語環境は複雑な歴史をたどって今日に至り、その社会に光と影をもたらしている。

 利点は、北京語を話せることで、経済成長目覚ましい中国本土の13億人の中国国民と楽にコミュニケーションできるということだ。台北(Taipei)のシンクタンク、中央研究院(Academia Sinica)社会学研究所の汪宏倫 (Wang Horng-luen)博士は、中国とのビジネスにおいて台湾人は、広東語を主流言語とする香港人よりも圧倒的に有利だという。そればかりか「台湾人のほうが自分たちよりも北京語をちゃんと話せるという中国人は多い。中国は方言が多いので、みんな北京語は話せても訛りがとても強いからです」

 しかし2300万人の台湾の人びとは、北京語を話せる代わりに、何世紀も前からこの島に根付いてきた固有の言葉をあまり話せないという大きな代償を払っている。約300年前に中国本土から台湾に渡った移民たちがもたらした福建語が現在、台湾語とみなされる主流言語だ。ほかにはやはり中国本土から流入した客家語を話す人と、中国語とはまったく関係のないオーストロネシア語系を話す人口が合わせて数百万人いる。

■北京語教育の真の狙い

「統一言語によって国民の結束を強めるというふれこみで、北京語の強制は正当化されたが、そこには隠されていることがある。ある人びとをつぶそうとするならば、その人びとの歴史、文化、そして言語を奪ってしまえばよいということだ」と施氏は解く。

 1945年に日本が降伏すると、それまで50年間にわたって日本の植民地だった台湾を引き継いだのは、中国からやって来た国民党政府だった。彼らはすぐさま台湾の人びとの間に、国粋主義的な中国人意識を復活させようとした。

 北京語教育は経済的側面から正当化されるかもしれないが、真の狙いは政治的なものだと台北にある東呉大学(Soochow University)のジェニファー・ウェイ(Jennifer Wei)氏は指摘する。「1950~60年代にかけての強引な北京語化政策は、経済発展ばかりが目的だったわけではない。むしろ台湾人に対する統制を強化する試みだったのだ。国民党が経済発展だけを目指していたのならば、日本語を禁止にはしなかったはずだ」

 豪モナッシュ大学(Monash University)の台湾研究者、ブルース・ジェイコブス(Bruce Jacobs)氏は「インドにおける英語、アルジェリアにおけるフランス語と同様、植民国のナショナリストによる(植民地に対する)言語の押しつけだ」と批判する。

■北京語の使用が台湾人のアイデンティティ形成に貢献

 しかし、中国人としての意識をもたせようという当初の国民党の狙いとは逆説的に台湾では、本来の台湾語ではない北京語の使用が、台湾人としてのアイデンティティ形成に貢献するという現象が生じた。

 その理由について汪氏は、学校教育で台湾人全員が学ぶ北京語以外に、共通言語がないからだという。「台湾で話され、読み書きされる北京語は、中国本土の北京語とはだいぶ違う。今や台湾人が自分たちと中国本土の人間とを区別するとき、言葉こそが文化の差を表しているのです」
(c)AFP/Peter Harmsen

月面の地名に初の標準中国語訳 [言語・語学・通訳・翻訳]

月面の地名に初の標準中国語訳  「人民網日本語版」2010年9月3日
http://j.people.com.cn/95952/7128314.html

普通話から広東語を守ろう、という無許可抗議集会 [言語・語学・通訳・翻訳]

「広東語守ろう」で無許可集会=2000人以上が参加―中国・広州
asahi.com 2010年7月26日15時6分 [時事通信社]
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201007260059.html
【香港時事】26日付の香港各紙によると、中国南部・広東省の省都である広州市中心部の路上で25日、「広東語を守ろう」と呼び掛ける地元住民の集会が警察の許可を得ないで開かれ、2000人以上が参加した。  中国の少数民族地区では言語・宗教問題が原因で抗議行動がたびたび発生しているが、漢族の言語問題に起因する大規模な住民運動は珍しい。  広州市の政治諮問機関・人民政治協商会議(政協)のある委員が今月初め、同市で11月にアジア競技大会が開催され、他省から多くの人が来訪することなどを理由に、地元テレビの広東語チャンネルを標準語に改めるよう提案。これに反発する動きがインターネット上で広がり、海珠区の地下鉄駅前で自然発生的に大集会が開かれた。 


標準中国語から広東語を守れ、香港や広州で抗議行動
2010年07月28日 18:58 発信地:香港
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2743728/6018610
【7月28日 AFP】中国南部や香港(Hong Kong)などの広東語が話されている地域で、普通話(Putonghua、標準中国語)の使用拡大に抗議する動きが広がっている。  きっかけは中国南部広東(Guangdong)省広州(Guangzhou)市の人民政治協商会議(People's Political Consultative Conference)が今月初め、11月に広州で開かれるアジア競技大会(Asian Games)を前に地元テレビ局のプライムタイムの番組を広東語から普通話に切り替えるよう市当局に提案したことだった。 ■香港で抗議行動を計画  広州市では25日、この方針に反発した人びと大規模な抗議行動を行った。香港でも8月1日に同様の行動が計画されており、活動家らがソーシャルネットワーキングサービス(SNS)フェースブック(Facebook)を通じて参加を呼びかけている。主催者は10万人の参加を目指している。27日午後までに150人以上から参加の意志を示す書き込みがあったという。1989年の天安門(Tiananmen)事件後の中国で、本土で起きた抗議行動が香港に広がるのは珍しい。  地元夕刊紙、羊城晩報(Yangcheng Evening News)によると、地元テレビ局の広州電視台(Guangzhou TV)は一連の抗議を受け、放送で広東語と普通話を併用する現在の方針を変えないと発表した。それでも、広東語話者たちの懸念は消えない。  香港で抗議行動を計画している蔡淑芳(Choi Suk-fong)さんは、政府による普通話促進の動きは国内少数派の抑圧だと考えている。「英国統治下の香港で二流言語と見られることが多かった広東語は、残念なことに今度は中国政府から抑圧されようとしているんです」 ■チベットやウイグルでも普通話の押しつけに反感  広東語は広東省、香港、マカオ(Macau)に加え、海外の華僑社会でも広く話されている。中国では広東語のほかにも多くの方言や少数言語が存在するが、これらの言語間の違いは互いに理解できないほど大きい。中華人民共和国が成立した1949年以後、国の一体化を進める共産党政府は、北京(Beijing)の方言を基とする普通話の普及に力を注いできた。  1982年に普通話が正式に公用語に定められると、多くの放送局が普通話を放送に取り入れるようになった。近年、内陸部から沿海部への出稼ぎ労働者が増えるにつれて普通話も広がっていった。    しかし広東省、チベット(Tibet)自治区、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)、内蒙古(Inner Mongolia)自治区など独自の言語文化を持つ地域では普通話を押し付けられているとして反感を抱く住民も少なくない。(c)AFP/Polly Hui

中国翻訳協会が中日翻訳セミナー [言語・語学・通訳・翻訳]

中国翻訳協会が中日翻訳セミナー
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-04/26/content_19909560.htm
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月26日

中国翻訳協会対外報道翻訳委員会主催の中日翻訳研究会第3回セミナーが4月24日北京郊外のリゾート地で開催された。北京第二外国語大学が受け皿となってこのセミナーをアレンジした。セミナーには、なが年日本向けの報道や交流に従事してきた北京週報日本語版(ネット版)、チャイナネット、「人民中国」誌(急用で欠席)、北京放送、外交部、中日友好協会、北京市外弁、中華全国総工会、中央編訳局、中央テレビ、中国対外翻訳出版公司などの第一線で活躍している人たちが、日ごろの実務の中で抱えていた問題や課題を持ち寄り、それをたたき台として討論した。

今回は北京のほとんどすべての対日交流窓口の人たちが一堂に会いして討議することになり、諸事多忙の中で会う機会がほとんどなかった仲間たちが久しぶりに再会することができ、それだけでも興奮するに値することであったが、みんなほとんど同じ課題に取り組んで仕事をしてきたこともあり、交流への意欲もなみなみならぬものがあった。また、第二外大で日本語の勉強をしている一部の院生もセミナーを「傍聴」する形で参加した。これから見ても、第二外大の中日翻訳事業という「表現の世界」に対する力の入れようを見て取ることができる。第二外大は言語学、日本文学、日本社会などの分野に多くの研究者、翻訳者を送り出すとともに、実務の世界で活躍している数多くの日本語使いを育成してきたことで、実質的にも、口コミの中でも中国ではユニークな存在として知られている。そして、日本語学科を設置している中国の他の大学とともに、いろいろなスタイルの人材を育成する面で切磋琢磨しつづけている。私見であるが、それぞれの大学には特色と目玉となるものがあってしかるべきであると思っている。

今回もセミナーに出席した第二外大副学長の邱鳴氏は、日本で古典の勉強をした人だが、古典に詳しいばかりか、改革、開放のビッグ・トレンドの中で、対外交流人材の必要性をかなり前から的確に見て取り、浅学非才の私にも同時通訳講座の講師として、勉強の機会や若者たちと触れ合う機会を与えてくれ、このことは私の視野を広げるきっかけのひとつとなり、また、老ジャーナリストとして自分をさらに大きく膨らませるきっかけともなった。なが年、日本と関連のある仕事をしてきた人間として、絶えずリアリティーとの接触を保ち続けることは自分を成長させるために不可欠と考えているので、今回も老骨にムチ打って、若い人たちと一緒に勉強することに努め、得るところ多大であった。三人寄れば、文殊の知恵といわれるが、今回は二十数人が集まったのだから、その相乗効果は小さくない。

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-04/26/content_19909560_2.htm

中国と日本は、遣隋使、遣唐使の時代から交流があり、日本は唯一のかなり全面的に漢字を使っている国である。しかし、同じ漢字を使っているがゆえに、社会体制の違い、発展段階の違い、対外交流の角度、範囲の違いなどから、意味のズレ、用語の違いがときには目に付くことになっており、それを上手に乗り越えていくことも私たちのスキルアップの課題となっている。

今回のセミナーでは、中国の改革、開放の中での特有の表現や日本でのそれに類した表現の比較や、なるべく日本の人たちに分かりやすいものにするためにはどうすればよいかなど、幅広い範囲にわたって話し合われた。

日本の雑誌には、中国企業の海外での事業展開をいっそのこと「走出去」戦略と言っているケースもある。中国ではまだそこまで大胆になってはいない。私も数十年来、こういうことで神経をすり減らしてきた人間のひとりであるが、こういうバリアとかハードルがあるから、この仕事は面白いのだとも思っている。セミナーでは、いろいろなすばらしい、大いに参考になる発言がポン、ポンと飛び出し、和やかな雰囲気の中で討論が続いた。

次回のセミナーは十一月中旬に、中央編訳局が受け皿となって開かれることになっている。なお、セミナーで討論されたことはウェブサイトで公表されることになっている。


政協会議、生徒・学生の国語力低下を嘆く!小学校での英語教育廃止論も出 [言語・語学・通訳・翻訳]

政協会議、生徒・学生の国語力低下を嘆く!小学校での英語教育廃止論も出る―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=40508
Record China 2010-03-15

2010年3月14日、中国政協委員の楊維剛(ヤン・ウェイガン)氏が、中国の学校教育における英語偏重の結果、子どもたちの国語(中国語)の学力が甚だしく低下していると指摘した。広州日報が伝えた。

記事は「国語」にまつわる醜聞が絶えないことを指摘。中国の多くの幼稚園で下校の挨拶を「バイバイ」に統一していること、北京大学中文(国文)学部のベテラン教授の寄稿文の正しい表現が編集者の無知によって2度も誤って校正されたこと、上海市の多くの重点大学で国語の試験を取り消していること、などを挙げた。

中国政協会議のなかには、大学、高校あるいは中学を問わず存在する「国語の空洞化」現象を正さなければならない、と叫ぶ委員も少なくないという。楊氏によると、小中高で行われる国語試験では、最も基礎的で簡単な問題の正答率も60%に満たず、500字の作文中40字の誤字がある始末。しかも、さらに深刻なのは親がそれを何とも思わず「まずは英語と算数」と考えることだという。

同氏によると、大学でも教養科目の英語に2年があてられているのに対し、国語はわずか1学期。大学生の国語力の低下も著しく、多くの大学生が大学入学後に書けない漢字が多くなったと答えている。

別の委員・朱世増(ジュー・シーゾン)氏も、小学生からの外国語ブームに苦言を呈し、小学課程での外国語教育を取り止め、伝統文化の教育に重点を置くべきだと訴えた。(翻訳・編集/津野尾)

中国式英語「long time no see」、スタンダード・イングリッシュの仲間入り―英紙 [言語・語学・通訳・翻訳]

賛否両論?中国式英語「long time no see」、スタンダード・イングリッシュの仲間入り―英紙
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=35028
Record China 2009-09-05

2009年9月3日、1994年以来、国際英語(インターナショナル・イングリッシュ)に新しく収められた言葉のうち、中国式英語(Chinglish)を語源にしているものは当初の5%から20%にまで増えたという。英紙「ガーディアン」の記事を成都商報が伝えた。

米国で学生に人気のSNS「Facebook」内の「救救中式英語(Save Chinglish)」には現在8000人を超す参加者があり、代表的な中国式英語2500例以上が紹介されている。そのなかには「好久不見(お久しぶり)」の直訳である「long time no see」や、四川省の方言「占花(目立ちたがり)」の直訳「standing flower」も四川料理のメニュー名として入っている。さらに、中国教育界の有名なスローガン「好好学習、天天向上(しっかり勉強して毎日学力向上)」の直訳「good good study,day day up」も掲載されている。

こうした中国式英語を恥ずかしいと感じている中国人は多い。上海市政府も来年開催される上海万博に向けて中国式英語の一掃を目指している。だが中国式英語の使用に賛同する若者もおり、「米国英語やインド英語、オーストラリア英語があるんだから、中国式英語があってもいいじゃないか!」との意見も。外国人も「英訳の文法上の間違いを気にして正確な英語を話そうとするより、味のある中国式英語を話す方が良い」と話している。(翻訳・編集/本郷)

グローバル化の波?中国語が英語に浸食されている―英紙 [言語・語学・通訳・翻訳]

グローバル化の波?中国語が英語に浸食されている―英紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100321-00000007-rcdc-cn
Record China 3月21日

15日、英紙デイリー・テレグラフは「中国語が英語の侵入被害を受けている」と題した記事を掲載し、日常使用する中国語の中に英単語が頻繁に登場するようになったことに対し、相反する二つの意見を紹介した。写真は瀋陽市の若者。
2010年3月15日、英紙デイリー・テレグラフは「中国語が英語の侵入被害を受けている」と題した記事を掲載し、日常使用する中国語の中に英単語が頻繁に登場するようになったことに対し、相反する二つの意見を紹介した。18日付で環球時報が伝えた。

記事によると、国際翻訳家連盟(FIT)の黄友義(ホアン・ヨウイー)副主席は「中国語の日常会話の中にok(オーケー)、bye‐bye(拝拝/バイバイ)、guitar(吉他/ギター)、modern(摩登/モダン)などの英単語やDVD、CEO(最高経営責任者)などの略語が混じりこんでいる」と語り、「このまま放置すれば、数年間のうちに純粋な中国語はなくなってしまう」と危惧している。さらに、「中国語は将来的に、情報伝達と感情表現を行う独立した言語としての地位を失うのではないか」と憂慮し、先ごろの中国人民政治協商会議(全国政協)で、出版物における英語の名称(住所・人名・企業名)の使用を禁ずる提案を行ったという。

一方、これに対し、中国社会科学院語言研究所の顧曰国(グー・ユエグオ)研究員は「中国語からすべての外来語を削ったら現代の中国語は半分しか残らない」と語り、「他言語の単語を拝借するのはもはやグローバル現象であり、文化交流と吸収が積極的に行われているというシグナルである。中国だけがその枠から外れることは不可能。フランスでも幾度も外来語排斥を試みているが実現したためしがない。コカコーラの缶を片手にナイキのシューズを履いている我が国の若者たちだって立派な中国人だ」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

「GDP」もダメ! 中国語の“純潔”死守へ、政府提 [言語・語学・通訳・翻訳]

「GDP」もダメ! 中国語の“純潔”死守へ、政府提言
http://www.sankei.jp.msn.com/world/china/100310/chn1003102052006-n1.htm
msn産経ニュース 2010.3.10

 【北京=川越一】北京で開会中の中国人民政治協商会議(全国政協)で、中国外文局の黄友義副局長が中国語の浄化を求める提言を行い、話題となっている。
 国際翻訳家連盟副会長も務める黄副局長は、中国国内の刊行物の中に英語が氾濫(はんらん)している現状を憂慮。英語の乱用が続けば、中国語は情報や感情を伝える独立言語としての機能を失いかねないと指摘した。
 黄副局長にとっては、国内総生産を示す「GDP」や最高経営責任者を意味する「CEO」、消費者物価指数「CPI」などの略称も使用を控えるべき外国語に当たる。
 外国の人名や地名、商品名の外国語表記に対し、「この現象は一見、開放的態度を示しているようにみえる。しかし、自国の言語の純潔性は保つべきだ。それが国際的な慣例である」と主張した。
 その上で、(1)政府幹部によるすべての書類、演説での中国語使用(2)刊行物中の外国語使用に関するガイドラインの法制化(3)外国の名称、専門用語の中国語への翻訳-などを全国政協に提案した。
 英字紙、チャイナ・デーリーによると、13億人が使用する中国語が国際翻訳家連盟の基準では「普及が限定されている言語」にすぎないことが、黄副局長の極端な“保護主義”の背景にある。
 温家宝首相は、5日に全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で行った政府活動報告で「GDP」を用いず、「国内生産総値」と表現した。

「オバマ」は中国語でどう書く? [言語・語学・通訳・翻訳]

「オバマ」は中国語でどう書く?
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2664510/4921526
AFP BB News 2009年11月17日 11:13

【11月17日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の初めての訪中は、貿易摩擦や地球温暖化問題などで困難な協議が予想されるが、別の悩ましい問題も持ち上がっている――。標準中国語で「オバマ」をどう書けばよいのだろうか。

 中国のメディアは、オバマ大統領が政界で脚光を浴びるようになって以来、一貫して「奥巴馬」と表記している。「奥」の字が採用されたのには、前年の北京五輪も影響しているかもしれない。「奥」には「神秘的」「秘密」の意味があり、北京五輪は「奥林匹克」と表記されていた。

 だが北京の米国大使館は、オバマ大統領訪中に先立ち、ウェブサイト上で「欧巴馬」の表記を採用した。「欧巴馬」は、既に台湾と香港では使用されている。

 一方で、中国外務省のウェブサイト上では、オバマ大統領は「奥巴馬」のまま。中国メディアも、この時点での強制的な表記変更は米政府にとって困難な仕事になるかもしれないとけん制している。

 英語名の中国語訳は、外務省ではなく、翻訳の公式マニュアルを発行している別の政府機関が決定している。北京の夕刊紙、法制晩報(Legal Evening News)によると、ある外務省高官は「欧巴馬」の方が正確であることを認めているという。

 一部の中国人ブロガーたちは、オバマ大統領に対し、中国の革命指導者である毛沢東(Mao Zedong)と混ぜ合わせた「毛巴馬」、「奥巴毛」といった呼び名を用いている。(c)AFP
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