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中国翻訳協会が中日翻訳セミナー [言語・語学・通訳・翻訳]

中国翻訳協会が中日翻訳セミナー
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-04/26/content_19909560.htm
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月26日

中国翻訳協会対外報道翻訳委員会主催の中日翻訳研究会第3回セミナーが4月24日北京郊外のリゾート地で開催された。北京第二外国語大学が受け皿となってこのセミナーをアレンジした。セミナーには、なが年日本向けの報道や交流に従事してきた北京週報日本語版(ネット版)、チャイナネット、「人民中国」誌(急用で欠席)、北京放送、外交部、中日友好協会、北京市外弁、中華全国総工会、中央編訳局、中央テレビ、中国対外翻訳出版公司などの第一線で活躍している人たちが、日ごろの実務の中で抱えていた問題や課題を持ち寄り、それをたたき台として討論した。

今回は北京のほとんどすべての対日交流窓口の人たちが一堂に会いして討議することになり、諸事多忙の中で会う機会がほとんどなかった仲間たちが久しぶりに再会することができ、それだけでも興奮するに値することであったが、みんなほとんど同じ課題に取り組んで仕事をしてきたこともあり、交流への意欲もなみなみならぬものがあった。また、第二外大で日本語の勉強をしている一部の院生もセミナーを「傍聴」する形で参加した。これから見ても、第二外大の中日翻訳事業という「表現の世界」に対する力の入れようを見て取ることができる。第二外大は言語学、日本文学、日本社会などの分野に多くの研究者、翻訳者を送り出すとともに、実務の世界で活躍している数多くの日本語使いを育成してきたことで、実質的にも、口コミの中でも中国ではユニークな存在として知られている。そして、日本語学科を設置している中国の他の大学とともに、いろいろなスタイルの人材を育成する面で切磋琢磨しつづけている。私見であるが、それぞれの大学には特色と目玉となるものがあってしかるべきであると思っている。

今回もセミナーに出席した第二外大副学長の邱鳴氏は、日本で古典の勉強をした人だが、古典に詳しいばかりか、改革、開放のビッグ・トレンドの中で、対外交流人材の必要性をかなり前から的確に見て取り、浅学非才の私にも同時通訳講座の講師として、勉強の機会や若者たちと触れ合う機会を与えてくれ、このことは私の視野を広げるきっかけのひとつとなり、また、老ジャーナリストとして自分をさらに大きく膨らませるきっかけともなった。なが年、日本と関連のある仕事をしてきた人間として、絶えずリアリティーとの接触を保ち続けることは自分を成長させるために不可欠と考えているので、今回も老骨にムチ打って、若い人たちと一緒に勉強することに努め、得るところ多大であった。三人寄れば、文殊の知恵といわれるが、今回は二十数人が集まったのだから、その相乗効果は小さくない。

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-04/26/content_19909560_2.htm

中国と日本は、遣隋使、遣唐使の時代から交流があり、日本は唯一のかなり全面的に漢字を使っている国である。しかし、同じ漢字を使っているがゆえに、社会体制の違い、発展段階の違い、対外交流の角度、範囲の違いなどから、意味のズレ、用語の違いがときには目に付くことになっており、それを上手に乗り越えていくことも私たちのスキルアップの課題となっている。

今回のセミナーでは、中国の改革、開放の中での特有の表現や日本でのそれに類した表現の比較や、なるべく日本の人たちに分かりやすいものにするためにはどうすればよいかなど、幅広い範囲にわたって話し合われた。

日本の雑誌には、中国企業の海外での事業展開をいっそのこと「走出去」戦略と言っているケースもある。中国ではまだそこまで大胆になってはいない。私も数十年来、こういうことで神経をすり減らしてきた人間のひとりであるが、こういうバリアとかハードルがあるから、この仕事は面白いのだとも思っている。セミナーでは、いろいろなすばらしい、大いに参考になる発言がポン、ポンと飛び出し、和やかな雰囲気の中で討論が続いた。

次回のセミナーは十一月中旬に、中央編訳局が受け皿となって開かれることになっている。なお、セミナーで討論されたことはウェブサイトで公表されることになっている。


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